おこじょ山の会

  

野花を求めて駅から徒歩で会場に向かう  彼岸花が満開

 私鉄「連帯する会」の全国交流集会が滋賀県おごと温泉で開催されました。

2004年12月2日に同地で開催されてから6年、参加者も高齢化が進み、参加者も若干減少気味でしたが、会場には300余名の方が参加され熱気に溢れて、やはり全国から一同に集まればすごい。

開会前の歌声

 開会後例年なら代表の挨拶が先に行われるが、今回は記念講演の講師が講演後予定が入ってるとの事で、講演が先に行われその後代表の挨拶が行われました。

 記念講演では神戸女子大学の石川康弘先生が「世界と日本をどう見るか、どうはたらきかけるか」と題して約90分にわたり内外の動きを話されました。

石川康弘先生の講演

 講演では現在の日本経済が何故ここまで落ち込んできたのか、それは橋本竜太郎が消費税5%に増税してから消費が落ち込み、それに追い討ちを掛けるように小泉・竹中平蔵が構造改革と銘打って国民に犠牲を強いたのが今日の状況であるとし、その中で自民党の一党支配からの脱却と称して、自民党政治を変えると言って国民の期待を受けて登場した民主党が、財界やアメリカの要請から抜け出しことが出来ず、自民党政治と同じ政策を続け国民の期待を裏切っているため、今年行われた参議院選挙で大きく後退したと、また、世界の軍事同盟は四つに減少と脱却して行く中で、平和友好条約が台頭し始めている中において、日本だけが戦争をする国へと突き進んでいる状況は異常で、世界から見放されていく状況にあると、経済における国民生活は他の先進諸国がGDPが伸びるにしたがって日本一国だけが伸び悩んでいる、それは何故か、構造改革言う名によって企業が史上最高の利益を上げても、労働者の賃金は下がり続け、社会保障の切捨てに起因していると図形を使ってユウモアを交えながら詳しく話され、参加者全員が聞き入っていました。

開会の挨拶をする阪井代表

 阪井代表は挨拶で「連帯する会」の四半世紀における職場の変化と私たちの役割について述べられ、私鉄総連も私たちの考え方に注目するようになり、平和の問題や春闘など私たちの役割の大きさを実感するに至ったが、国政選挙では今だ特定選挙にこだわり、今回の参議議員選挙では組織内候補者が落選し、今後の問題として特定候補者ではなく要求で一致する候補者が大事ではないのかと語られました。

まとめをする代表

代表の挨拶の後、各会からこの一年間取り組んできた報告が行われ初日の討議を終えました。

     会場前の入り江                       客室から眺めた日の出

 二日目は朝食後各種の分散会に分れ、各会と意見交換が行われ、私は駅・鉄軌の分散会に参加致しましたが、そこで出された各会の意見では規制緩和によって駅から係員が居なくなり、企業が唱える安全・安心はむなしいものになってきている、利益優先によって公共交通をを利用するお客の事を考えているとは到底思えなく、お客から見れば見つけた係員に苦情が寄せられ、なかには身に危険を感じる状態があると訴えられたことは、私の勤務する企業にも言えることで、各会から出された意見はお互いが一致した報告となりました。