安曇野の里を山の上から見守ってくれる有明神社奥宮

                                 2007年9月04日(火)〜05日(水) 同行4人

 (信濃富士2,269m

 登山口5:40−三段の滝分岐5:58−石楠花原生尾根6:45−中間点7:30−第3尾根(2063m地点)8:05−絶壁の難所8:30−山頂尾根8:55−山頂北岳9:25−三角点9:40−中岳9:52−奥社9:55−南岳10:07−10:12−北岳10:47−中房温泉分岐12:25−三段の滝分岐13:12−登山口13:25・・・7時間45分

 9月04日朝7時に尼崎の自宅を出発、名神・中央・長野自動車道と乗り継いで豊科ICで降り、登山は明日のため今日は観光に当てる。

 まず最初に大王ワサビ農園を訪れたあと有明高原にある「鐘のなる丘」を訪ね歴史ある建物に感動、年に一回は訪れている長野県も「鐘のなる丘」は初めてで近くの中学生が建物の写生に訪れており、話を聞くと郷土愛を語ってこれにも感動、私たちも彼らと同じように郷土愛を忘れたらだめだね、「鐘のなる丘を」後にして明日の有明山山頂に鎮座している有明神社を訪れ、登山の無事を祈願して宿舎である国民宿舎有明荘に16:30分着。

        

    穂高川から眺めろ有明山           有明神社仁王門の山門 安全登山の祈願をする

 紅葉にはまだ早い大きな露天風呂で道中の疲れを癒し、明日は早朝出立のため夕食を終えた後は早めの就眠に就く。

  

       国民宿舎有明荘)                  案内板を見てビビったのは私だけかな?

  

     案内板横の登山口指標                  三段の滝分岐指標

 05日朝4:30分に起きて軽い朝食を摂り宿を5:35分出発、登山口は宿の裏からで5:40分に山への第一歩を踏み出す。

        

        四合目の丁石           ロープは持つな!木々や木の根を持てと言われても・・

 三段の滝分岐まではごく普通の登りであったが、分岐を過ぎると急にロープが垂らされた急傾斜の登山道に変る、険しい山で訪れる登山者は少ないと聞いてはいたが、このような急傾斜の登りが繰り返し続くのかと思うと先が思いやられる。

  

     大丈夫?大きな岩やねー               右の崖どなんなってんの?足場ある?

 石楠花群生地の尾根に出たとき少しは楽になるかなと思ったが考えが甘かった、相も変らず急傾斜は続き、登山道は一つの尾根を登るのではなく、トラバースで次の尾根に移動するときロープが垂らされた斜面を下り次の尾根へと移るがこれがまた危険を伴う。

      

リンドウの群生地 綺麗やねー

 石楠花尾根から第二尾根に移動したとき背を絶壁にした少し開けた安全な場所があり、このルートの中間点で小休憩、周りには夏から秋にかけての高山植物が咲き誇りここまでの疲れを癒してくれる。

         

              ハハコグサ                          秋のキリンソウ

 愛も変らず急傾斜でロープが垂らされた登りは続き、第三尾根に出た所が2063m地点、第三尾根から第四尾根に移動するときがもっとも神経を集中させる絶壁を移動、岩盤に安全確保の鎖が渡されて足元には歩幅のビスが打ち込まれているとは言え、手順や足順を間違えればたちまち岩壁で立ち往生か遥かウン百メートル下へ転落間違いなし。

  

 「どないして行くの?」「次に出す足のチョッカリを良く見て」   山頂北岳の広場にて「怖かった〜・・・」

 絶壁の難所をクリヤしても直ぐに垂直を思わせる長い〜ロープを垂らされた登りが待ち受けており、登り終えると登山道がやや緩やかになったので山頂尾根に辿り着いたのかと思うが、木々に遮られて山頂部は見えない。

 登り始めと比べて気温も下がったのか汗も出なくなり、急に前方が開けたと思ったら有明山北岳山頂に到着、登山口を出発してから3時間45分の9:25分に着。

         

       山頂北岳 有明神社奥宮                      有明山三等三角点

 山頂からの展望は木々がに遮られ必ずしも良いとはいえないが、木々の合間から北アルプスの常念岳や大天井・燕岳が見えるはずだがアルプスにガス(霧)がかかっており残念、小休憩のあと有明山の山頂は三つのピークになっているためリュックを置いて各山頂部を踏むため出かける、三等三角点・中岳・奥社・南岳社と有明神社の奥宮が祀られている山頂部をお参りして南岳社を10:12分引き返し、北岳を10:47分に下山開始。

  

    有明山山頂踏破したで〜バンザイ〜)            中岳の奥宮

  

         南岳の奥宮                 奥宮から眺める北アルプス大天井岳方面

 登りでの急斜面を下ることに一抹の不安と絶壁のトラバースを何事もなくクリアできることを祈ってゆっくりゆっくりと下り、三段の滝分岐まで降りたとき、これで降りきったと安堵したと同時に気が抜け登山口に13:25分無事到着。

 一つの山を制覇するのに8時間も要したのは私にとって縦走以外では初めてでは無いかと思う、宿に戻ると同時に大雨が降りだし、あと5分も遅れれば濡れ鼠となるところだったとお互いラッキーを喜び合い、温泉を借りて汗を流し帰路に着く。

        

なんて云うキノコなんだろう?左側のキノコ変わってるね!

      

      ゴゼンタチバナの実かな?                  ハハコグサの群落

    

      かわいらしいゴゼンタチバナの実            コケモモの花に似ているが・・・?