今なお噴火活動を続ける日本百名山

 10月16日(火)

 尼崎の自宅を7:15分車にて出発、今日は宿泊地である新穂高温泉まで観光のため急ぐ旅ではなく、また決めた観光地を訪れるわけではく道中観光案内があれば立ち寄るつもりで車を走らせ、まず始めにひるがの高原の分水嶺に立ち寄るつもりで高鷲インターで下り、ひるがの高原へ向かう途中夫婦滝の案内があったので立ち寄る。

   

         夫婦滝         分水嶺(左が長良川となり太平洋へ、右が荘川となって日本海へ)

 分水嶺は荘川(日本海側)と長良川(太平洋側)と分けれている分岐が目の当たりに見られる日本でも数少ない珍しい場所で、高山へと向かう途中珍しい五輦車の水車が目に付いたので立ち寄る。

 高山市内で昼食と明日の朝食を仕入れ新穂高温泉に向かう途中飛騨大鍾乳洞の案内を見つけ立ち寄る、この鍾乳洞は以前二億円相当の金塊が盗難にあった鍾乳洞で、鍾乳洞自体はいまいちだったがコレクションとして展示されていた展示物は素晴らしいものがあった。

   

    道の駅で見つけた四連車の水車                  高山大鍾乳洞

 平湯温泉街の入り口に平湯大滝の案内があったので立ち寄ったが、この時点で雨が降りだし傘差しての滝見物となるが、滝は大滝と記してるように豪快でしばし見とれる、それなりの時間になったので今夜の宿である新穂高温泉「民宿いちだ」に向かい16:50分着。

平湯大滝

 10月17日(水)

 中の湯登山口6:25−第一鞍部7:10−第二鞍部7:35−第三鞍部展望所7:55−釜トンネル分岐8:10−2200m地点8:40−山頂の肩9:15−焼岳山頂9:25−10:02−釜トンネル分岐11:10−ベンチ11:40−中の湯登山口12:36

 朝5時起床、昨日買い求めていた朝食を摂り登山口である中の湯へ、路上の空きスペースに車を駐車して6:25分出発。

 緩やかな登りを約10分も歩くと急な登りに変る、シラビソと岳樺・ブナの樹林帯を喘ぎながら登って行くと鞍部にでる、鞍部からは緩やかなアップダウンを繰り返して釜トンネルへの分岐辺りから展望も開け岳樺の紅葉が始まる合間から焼岳が見え隠れし、真っ赤に色づいたナナカマドの林を抜けると目の前に焼岳の雄姿が広がる。

   

      紅葉の始まった熊笹の中を登る            紅葉をガスが包む登山道

 焼岳への裾野は今が盛りの紅葉が開け、紅葉に見とれ登るのも忘れて足が前に進まない、登山道もやや急な登りに変るが周りの紅葉を眺めながらゆっくりと歩を進めるので気にならない。

   

  ガスの晴れ間から穂高連峰が顔を出す            ガスに覆われた焼岳をバックに

   

焼岳の裾野に広がる紅葉

 山頂の肩から眺める焼岳は荒々しく、今なお硫黄ガスを吹き上げる側をトラバースして廻り込むと口を丸くした場所から凄い音を発して硫黄ガスを噴出している、風向きでは硫黄の臭いが鼻をつくが、有毒ガスでは無いので気にはならないが、山頂へはガスの吹き出し口から3m近くしか離れてない所を通るので熱風が気になったが、それもなく焼岳山頂に9:25分立つ。

   

     登山道で見つけたシラタマノキ              噴火で出来た硫黄の山

   

      大正年間に噴火した噴火釜            今なお噴煙を上げている噴出口

 山頂からの展望は360度の眺望が開けてるはずだが、あいにく周りの山々はガス(霧)に覆われ、ガスの合間から見える北アルプス連山はなんと素晴らしいことか、槍に穂高・笠ヶ岳・霞ヶ岳と一瞬一瞬晴れ間を見せる山頂で寒さと戦いながら(昨日の雨はこの辺りでは雪が降ったのか雪が残っている)飽きることなくアルプスに見とれる。

           

       山頂にて                    ガスの晴れ間から顔をの出した槍ヶ岳

山頂から望む笠ヶ岳

 下りは登って来た道を引き返すのだが、素晴らしい紅葉を見せていた裾野はガスに覆われ下りの紅葉を堪能することが出来ず、足元に注意しながら登山口に12:36分着。

 汗を流すため車を中の湯温泉に回し、展望広がる湯船で今登って来た焼岳と裾野に広がった紅葉を瞼に描きながらゆったりと浸る。

   

     中の湯登山口                           中の湯温泉

 汗を流したあと高山への途中遅い昼食休憩を摂り19:20分帰路に着く。