ラッセルに疲れた

2008/02/13(水)同行4名

 「おこじょ山の会」の例会が2月17日(日)京都西山の朝日峰を企画し、その下見に会員とPC教室の仲間4名で出かけることに致しました。

 天気予報では、この冬一番の寒気が関西地方に張り出して注意を呼びかけていましたが、紅葉で有名な山城高雄JRバス停に降り立つと一面銀世界に染まり、もみじの葉が散った小枝に降り積もった雪が樹氷のごとく素晴らしい景色を見せている。

  

山城高雄付近の雪景色 

 スパーツにアイゼンと登山準備を終え10時40分に出発、清滝川の潅頂橋を渡り谷山川に沿って積雪5〜6cmの林道を遡り、谷山6号橋を渡ったところに見落としそうな松尾峠・高雄山と記された小さな木片を見つけ、ここが朝日峰への登山口かと案内指標に従い登山道を登り始める。

  

   谷山林道を6号橋登山口へ                林道の木々に降り積もった雪

 登山道少し登ると積雪は10cmを越えるほどになり、初めは少し深くなった積雪を喜んでいたが、高度を上げるほどに積雪量は増し、以前崖崩れを起こしたと思われる見晴らしの良いところまで登ると喜びが悲鳴に変わるほどの積雪量となり、踏み跡の無い積雪は膝をはるかに超える積雪へと変わりスパーツからはみ出たズボンは濡れ、冷たい風にさらされ凍り付いてくる。

  

    6号谷山橋登山口                 ラッセルの後でも雪に埋まる足、積雪60cmかな?

 松尾峠への林道に出ると風で吹き飛ばされたのか積雪は20cm位までに減少して歩きやすくなるが風止まりではやはり膝を超す積雪となっている。

  

      松尾峠地蔵尊                 深雪から逃れ松尾峠の標識を見て喜ぶ二人

 松尾峠では強い北風に吹き晒され積雪も無く、寒さと時間も経過しているので小休憩のあと朝日峰へと林道を急ぐが、風は松尾峠から朝日峰にかけての尾根に遮られているのか林道の積雪は60cmは優に超えているほどの積雪でラッセルする足は遅々と進まない、ラッセルしながら朝日峰への取り付き点を見落とさないよう最善の注意を払い、雪の付着した朝日峰への小さな木片を見つけたときはほっとしたが、一歩登山道に足を踏み入れるとアセビに降り積もった雪の重みで登山道は塞がれ、雪を払い落とし登山道を確かめ膝までの積雪をラッセルしながら急坂を登る歩行に時間が掛かる。

  

     松尾峠の標識を指差す仲間             誰も足を踏み入れてない朝日峰山頂

 急坂を登りきると真っ白に覆われた平地が現れ、あたりを見渡すと朝日峰山頂688.3mと記された木片が木に架けられている、一同やっと着いたと喜びの声を発すると同時にお腹が空いたと言うので時計を見ると13:40分を過ぎている。

  

朝日峰への稜線を行く仲間

 山頂付近は60cmを超える積雪のため昼食が出来る状態では無い、熱いお茶と果物を食して雪を掻き分け三角点を探り出し、早々に登ってきた道を林道まで下るが、登りでラッセルして来た道は歩き易く5分ほどで林道まで降り着く。

雪を掘って見つけた三角点

 本来なら下見のため峰山を経由して下山しなければならないが、積雪量を考えると危険を伴うので来た道を地蔵尊を祀ってる所まで引き返し林道を下ることにする、ゲートのところまで引き返すと積雪の少ない日当たりの良い場所を見つけ、立ったまま14時20分遅い昼食休憩とする。

 林道を下って行くと林道は谷川を遡るように松尾峠へと続いてることに気づき、30mほど引き返し辺りを見回すと山の斜面を下る細い登山道を見つけ、下方を覗き見ると枝打ち小屋があり、小屋まで降りて行くと谷川に沿って道が伸びており、これが地図に記載されている高雄山へと通じる道と判り、部分的に危険な場所もあったが、一山を回り込むように谷山6号橋登山口に着く。

 林道はすっかり融雪され、16時05分山城高雄に着くと、もみじの小枝に降り積もった雪も無くなり、雪の重みから開放された小枝が楽しそうに揺れていた