2008/07/16

 出口集落の一軒家空地10:52−曽爾高原への分岐11:20−後古光山分岐(フカタワ)11:37−古光山山頂12:12−12:25フカタワ12:47−後古光山山頂13:08(昼食)14:00−一軒家14:40

 奈良・三重県の県境に曽爾高原と言う所があり、その県境の古光山(こごやま)が斜度40度近い登山道でスリルがあると聞いて出かけることにした。

 県道81号線沿いの曽爾役場橋前から林道に入るらしいが、同じ場所に右と左から林道に入る道があり、どちらか迷ったが山の地形から多分左だろうと思い、車がやっと通れる細い道を谷に落ちないように慎重に登っていくと道は数回枝分かれがあったが全て左にコースを採り、これ以上は無理だと言う所に一軒の民家があり、その空き地に車を駐車させて頂くため声をかけると80歳前の老夫婦が出てきて快く承諾していただける。

 

 話を聴けば戦後入村して開墾して現在に至ってるが高年齢のため、大阪の都市部に出ている息子夫婦から同居を要請されているが、この地を離れる気は毛頭ないとのことで、他に三軒あったが全て子供との同居を選び、今は自分達だけだとあっけらかんに語っていた。

 

 それにしても私が慎重に登って来た細い道のことを訪ねると「通いなれた道なので盲目運転でも気にならない」とのことで、私は下りが心配。

 

 植樹林の林道を緩やかに登って行くと曽爾高原への分岐に出た、ここからが古光山への本格的な登りとなり、なおも緩やかな登りを進むと後古光山の分岐に出て、標識に従い左へののぼりに差し掛かると急な壁と言うに相応しい壁が目の前に現れる、見るとロープが幾重にも放置されている。

 

 岩登りの放置されたロープなら必ずロープを持つなと声を掛けるのだが、今回の斜度ではそれも言い出せない、私自身もロープが必携となる斜度だ!一歩一歩慎重に登るが、頭をよぎるのは下りが大変だ!と思いながらロープと立ち木を掴まりながら登って行くと、目の前に動くものが?マムシだと一歩後退すると、何を思ったのか後から続く彼女が落ちてきたと思って私の背を押すので、「マムシ」だと言って一歩下がるよう指示して、棒を持ってマムシを追い払い、なおも慎重に登ると三等三角点の古光山山頂に立つ。

 

 山頂は木々に覆われ展望こそないが、一箇所だけ木々を伐採して倶留尊山と曽爾高原が見渡せるように隙間が出来ている。

 

 下りは登り以上に慎重を期してロープや立ち木に助けを借りながらタワまで降りたときはホッとした気分で気が緩んだが、次に向かう後古光山も同様の難所らしい。

 後古光山の登り口まで行くと、ここも古光山の登り同様に幾重ものロープが張られているが、古光山の登りと違って足場が良いので、今度はロープが邪魔になり余計登りづらい、難所を過ぎるとやや急ではあるが歩きやすい道に変わる。

 

 後古光山の山頂は低木のため展望は開けているが、カンカン照りの山頂では木陰も無く低木にロープを張って傘を差し日陰を作っての昼食休憩となる。

 

 下りは古光山の下りと違って緊張感もやや薄れるが、幾重にも張られたロープに足をすくわれないようタワまで降り、登ってきた林道を民家まで戻り、駐車の礼を述べて曽爾村にある沢の鶴酒造直営の奥香落温泉奥香落山荘星の露天風呂で汗を流し帰路に着く。