2008・09・10

 登山口9:40−柚之木峠(390m)−10:05−第一ピーク(530m)10:27−錫丈ヶ岳山頂11:10・12:35−柚之木峠13:17−登山口13:39

 先週の水曜日(3日)に登る予定だった錫丈ヶ岳地方が大雨洪水警報が発令されていたため残念したが、今日は晴れの天気に恵まれたので出かけることにした。

 阪神高速から名阪国道に乗り換え向井で降り、下山口と決めた地点に車を駐車して登山口まで歩くことにした、登山口には数十台が駐車出来るスペースがあり、登山口も大きな標識が設置され探すこともなく見つけることができた。

  

登山口を入ると谷川沿いが続く

 きれいに整備された登山道を谷川沿いに緩やかに登っていく途中には、左右の尾根から流れ出る峪川に丸木橋が掛けられ、数回の渡渉を繰り返したあと前方が開けたと思ったら柚之木峠に出た、峠は初秋を思わせる涼風が吹き渡り、最近設置されたと思われるベンチもありしばし小休憩とする。

  

整備された丸木橋と峠

 峠からは尾根道を登るようになるが、尾根道は俗に言う馬の背となっており、切り立った両側に足を踏み外して落ちたら数十メートル下へ、緩急の尾根には幾つものピークがあり、第一のピーク下に広く展望のよい所にベンチとリュック掛けがあったので小休憩を採っていると、一人中高年の方が降りてきたので話を伺うと、彼は毎日のように登山道を視察に登ってるという、彼は「亀山市の補助と中部電力の協力で、登山者が安全に登山が出来るように登山道を整備してる」と言う。

  

木々を捕まえ、丸木橋を渡って第一ピークへ

  

登山道やベンチを設置してるおじさんから錫丈ヶ岳の話を聞く、左の写真左から二人目

 彼と別れて間もなく尾根道は急峻な岩と化し、岩にはロープや鎖が残置されてるが、ロープは揺れて危険を伴うので出来る限り立ち木に掴まり、最後の岩場を乗り越えると20名ほどしか立てないと思える360度の展望が広がってる山頂に出た。

        

    樹木の合間から山頂を望む             岩場の難所が待ち受ける

 

  

一つの難所を越えて休息、そしてまた難所を登る

 山頂からの大パノラマは素晴らしいが、あまりにも良天気に見舞われたため霞がかかり、鈴鹿山系や青山高原をはじめ伊勢湾はぼんやりとしか見えず、全方向に見える山々も山名が判別できず残念、良天気も良し悪しだね。

   

山頂柱と記念写真

 少し早めの昼食休憩を摂ってる時、津市から登ってきたと言う天狗(一本歯下駄)が現れ、彼は各地の山を一本歯下駄で登ってると言う、彼曰く「その昔役行者は山岳修行を全て一本歯または二本歯の下駄で踏破したので、自分も役行者に倣ってる」と言う。

山頂から遠くの登った山を懐かしむ

 私が所属してる「おこじょ山の会」で以前彼と似たように毎例会には必ず二本歯下駄で参加されてた方が居た、ただ彼の場合は二本歯下駄のため下りは登山靴に履き替えていた。

 また、天狗のおじさんは使い込んだと思われるリュックに核兵器反対・軍隊反対・憲法守れの文字を記して「私は津市の九条の会員」ですと名乗ってた、彼に予定してた下山尾根道を尋ねると「以前は在ったらしいが、大変危険な尾根道で、今は廃道になっておりお勧め出来ない」と忠告を戴いたので、礼を述べ予定の尾根道は中止して登ってきた道を引き返すことにした。

  

    岩場は岩を持つだけでは・・・で鎖に頼る            遠く車道から錫丈ヶ岳を振り返る

 登り以上に下りは危険なため登山口までの所要時間は登りと大差なく、ガソリン補給のため加太の町まで出かけたが、スタンドはなく柘植まで行き、霊山登山の帰りに立ち寄った言われる「やぶちゃの湯」で汗を流し帰路に着きました。