紫雲堂跡展望所

 11月19日に阿瀬渓谷で大岩から足を滑らし、腰を強打したため当分の間山行きをあきらめていましたが、22日書写山のホームページを見ると紅葉真っ盛りと記載されていたので、歩くことは無理だがロープウェイ利用なら紅葉の観賞は可能なのではと思い出かけることにした。

 ロープウェイ駅まで行くと腰痛は少し和らいだような気がしたので、駅係員に歩いての所用時分を尋ねると、30分ぐらいでロープ山上駅に着けるとの事でしたので、空身で登ることにした。

  

登山口と空身で楽々と登り始める

 十数年前に二度ほど登山として訪れているが、登りはじめるとその当時の事は完全に記憶から消えている、緩やかな登りで東洋大姫路高校への分岐で圓教寺境内の毎日清掃に訪れてるというご婦人に登山道の話を聞き、腰痛の私でも大丈夫と確信して登りはじめると素晴らしい岩盤登りが続いてる、腰の痛さも忘れルンルン気分で黄色く色づいた楢の木やコナラを眺め紫雲堂跡展望所に立つと素晴らしい展望が開けている。

  

岩盤の横には羅漢さんや地蔵尊が多数

  

以前こんな岩盤の登りがあったのか思い出せない

  

楢の木の紅葉と急な岩盤登り

        

登山道には丁石や地蔵尊が祀られている

 急ぐ山歩きではないので展望を楽しむため東屋に腰を下ろし大休憩、紫雲堂跡から5分でロープ山上駅に到着、観光バスで訪れたのか多くの参拝者がロープウェイから降りてくる、山上駅からは参拝道と車道に別れており、入山料300円を支払い参拝道を他の参拝者と混じって圓教寺へと向かう、この辺りに来ると記憶がよみがえってくる。

  

紫雲堂跡展望所にて

  

紫雲堂跡からの展望と圓教寺の山門

 圓教寺の分寺まで行くと目の前に真紅や黄色く色づいたモミジが目に飛び込んできた、早速カメラを向けるがファインダー越に見る色彩は肉眼で見るものとは程遠く、ダメもとのつもりでシャッターを切りまくる。

  

境内の紅葉

  

真紅のモミジと本堂の縁側

 圓教寺本堂は見上げるほどの高さにあり、縁側からの景観を楽しむため登ってみると、モミジの紅葉と銀杏の黄色がマッチしたコントラストを醸し出していたがカメラに収まらず残念、しかし落ち葉がその雰囲気を醸し出していた。

  

本堂の縁側から下を見る 色とりどりの落ち葉のジュゥタン

  

本堂から見るモミジと散策路を確認する同行者

 過去二回ほど訪れていたが書写山の最高峰には登ってないので、次何時訪れるか判らないので腰に鞭打って杖を頼りに上り始めるが、登山道は大杉によって薄暗く、杉の根が縦横にむき出してるため転倒しないよう注意して山頂(368m)に立ったが展望は皆無、早々に大講堂へと下る。

  

書写山山頂と大講堂のモミジ

 大講堂は本堂に匹敵する素晴らしさを持っており、ここまで来る人は少ないのか参拝者もマバラである、昼食時間はとっくに過ぎ時間は13時を回ってるが空身で登ってきたためお弁当は車の中。

右が大講堂

 登りの射光と違ってモミジの色合いに変化があり、シャッターを切りながらロープ山上駅へ、下りは私の腰を思んばってか同行者がロープで下りようといってくれたので感謝しつつロープ下へ。

  

帰りのモミジとロープ山上駅からロープ下を見る

車に戻り14時と言う遅い昼食を摂り帰路の途中にある極楽山浄土寺に立ち寄り、西日に当たって際立つと言う阿弥陀三尊立像を拝顔して帰路に着く。

極楽寺

 本来なら必ず日帰り温泉に浸かり帰るのだが、今日はついてなく周りの湯屋は全て点検や改造で休みとなっており自宅の温泉?で我慢するしかない。