おこじょ山の会

 林道駐車場9:30−川滝合流点9:55−亀ヶ壺11:15・12:33−林道駐車場13:55−雪彦温泉

 夏の暑さも朝夕涼しくなった中で、夢前町に珍しい滝壺が有ると聞いて出かけることに、ネットで調べると滝壺までは川水の中を歩くと記されてたので、滑らない運動靴と短パンで出かけるものの、地理的な場所が雪彦山の近くでヤマヒルが生息してるのでは思ったが、今回はヤマヒルに遭遇することなしに帰宅出来た。

 県道67号線を夢前川に沿って河原(こうら)口まで行くと亀ヶ壺への案内標識が現れ、標識に従って林道に入ると民家が切れた辺りから林道は砂利道へと変わったが、数キロ先には別荘集落が有ると記されてたが、ほんまかいなと輪立で中央が盛り上がった砂利道を車の底が擦らないよう慎重にハンドルを切りながら進むと別荘集落が現れた。

 別荘集落から先の道は小石道と変わり、ハンドルを持つ手に今まで以上の緊張感が走る、これ以上先へは無理だと思える広々とした所に駐車して、滝壺見学への準備をする。

駐車場から亀ヶ壺へ向かう同行者

 

滝の中間に滝壺がある

 

 荒れた林道を川上へと進むと北西から流れ落ちる一筋の滝が現れ、尚も林道を川筋に沿って進むと朽ちた小屋が現れ、その小屋の横に亀ヶ壺への案内が記されている、林道はここから北西に進んでるが人も車も通ってる形跡がない。

        

北西から流れ落ちる一筋の滝

 朽ちた小屋の横から一歩進むと、道は川の中へと下りて行き川床登りへと変わるが、水量が少ないため川床歩きは苦にならないが水温が高いためか場所によっては滑床石や石にぬめり苔が付着して足をすくわれるので、石を吟味して登るがあまりにも倒木が多いため、石と倒木と上や下へと注意への緊張感が走り、石の吟味に気を取られてると倒木に頭を打ち付ける羽目に。

  

   朽ちた小屋 小屋の右から川原へ            ここから滑りそうな川原登りが始まる

  

川原を登る 足元・頭上へと注意が怠れない

 川床歩きも大石の重なりや小規模な滝で進捗出来ないところはう回路が作られ、右へ左へとう回路を通り、川床歩きを楽しんでると、滑床石の上に遠くから見ると亀が歩いてるような奇岩が現れしばし見とれる。

  

   亀が川を下ってるかのような亀石              水面に石を投げ込み足場を作る

 ネットでは境石が有ると記されていたので、大きい石を見つけるたび刻み石を探すが見つけること無く亀ヶ壺に到着、落差20m程の滝の何処に亀ヶ壺と言われるゆえんが有るのかと考えていると、滝の中間にそのゆえんの滝壺が有ると記されていることを思い出し、流れ落ちる滝に逆らって登って行くが、苔むした岩は三点確保をしてなければ滑り転落を免れない。

  

   川には大小の滝が・・・                    亀ヶ壺に到着

 中間の滝壺を見て亀ヶ壺の謂れが納得、壺の深さは2mほどか、それにしても水の力と云うものは凄い、何万年と云う年月を経て一枚岩の中間に直径2m程の丸い穴を掘り下げたことを考えれば、昨今の水害被害で水の力と考えれば納得出来る。

  

      滝を眺める                      滝壺へと岩を攀じ登る

 「豚でもおだてりゃ木に登る」と云う諺があるが、滑る岩を登るときはスイスイと登ったが下りはそうもいかない、滑る岩をどうやって下りるか?指を掛ける岩を探し三点確保をして、私は難なく下りたが同行者の一人が下りることが出来ないと云う。

  

   滝の中間にある亀ヶ壺                    境石 文字をなぞる同行者

 岸壁に木々が生えてるところを迂回するかたちで、木々に掴まり下りることを伝え、木々のあるところの中間まで登り、足の位置を指示して全員無事に下りついたところで昼食休憩とする。

  

  滑らかな一枚岩の川床を下る                  雪彦温泉

 帰路は汚れた靴を洗うつもりで滑らないよう水の中をジャブジャブと下ってると、登りで一生懸命探した境石が簡単に見つかり、なんでと考える間もなく登りと下りでは歩いてる場所が違ってることに気付き、刻印された文字を読むが苔むした文字は読みづらく、私なりに解釈すれば、その昔十一村の入りあい谷で有ると記されているのではないかと思える。

 駐車場所に戻り、以前一度訪れたことのある「雪彦温泉」で汗を流し帰路に着く