おこじょ山の会

宿舎からパノラマで瀬戸内を見る 下界は霧がかかり残念

 ロープ下駐車場11:20−ロープ11:40−ロープ山上駅11:50−成就神社12:10−不動小屋13:25(昼食)14:00−石鎚山頂15:00・15:15−第二鎖15:45−土小屋国民宿舎17:00(泊)

 宿7:40−山荘しらさ9:05・9:15−瓶ヶ森展望所10:30ー登山口10:50−男山11:12−女山11:30・11:40−東の川第一ピーク展望所12:30(昼食)15:50−東の川登山口14:30−西の川登山口15:30−ロープ下駐車場15:50 (西条17:10−宝塚21:40)

 「おこじょ山の会」が10月13日・14日一泊で日本百名山の四国石鎚山を企画したので、その下見に行ってきました。

 私自身は過去二回登頂したことが有るが、その時いずれも瓶ヶ森には行ってないので、今回は土小屋から瓶ヶ森までの工程時間と瓶ヶ森から東の川を下ってロープ下まで登山道の状況と所要時間を確認するためのものでした。

 宝塚5:50分に車で出発し、石鎚ロープ下駐車場に11:20に到着、登山準備を整えロープに乗り成就神社へ、成就神社に着く頃から雨脚がひどくなり横風も加わって傘を差していても役に立たない、登山の安全を祈願して歩き始めると雑木林となり、風は防げるが雨によって登山道は川化して歩きずらく、また木の階段が続いてるため滑りやすく気を抜くことが出来ないのと、雨具を着てるので内から汗で衣服が身体に張り付き手足が思うように動かない。

  

   石鎚奥宮神社の不動尊                  石鎚神社成就社

 高度が増すにつれ紅葉が現れ、試し鎖まで登ると岩場の上は真っ赤な紅葉が、鎖を登りたいが雨のため岩場が滑りやすく残念して巻き道を通って不動小屋で遅い昼食休憩とする、小屋からの眺めは正面に明日登る瓶ヶ森が雨脚を通して見える。

  

不動小屋から瓶ヶ森と試し鎖岩を望む

 昼食を摂ってるとき雨も小降りとなり、雨が上がるのかなと思って歩き始めるとまたも雨脚がひどくなり止む気配はない、小さなアップダウンを繰り返しながら第二鎖場に到着すると雨も上がってたので、同行者が試しに鎖を持って一歩足を掛けると濡れた岩は滑りやすくとても登れないという。

  

   山頂への木目階段を登る                 石鎚山頂1982m  南尖峰を見る

 またも岩場を巻いて登って行くが、ここから山頂までは木の階段や鉄製の階段が続き山頂に着いたときは足が棒になる、山頂に着くと同時にまたも雨脚がひどくなり神社の軒下を借りて雨足をやり過ごす、さすが岩山の上だけあって雨が降っていても360度の展望は素晴らしい。

  

    山頂から下る鉄製の階段              第二鎖場過ぎた辺りから紅葉の山頂を見る

 ゆっくり展望を楽しみたいが雨と宿までの所要時間を考えるとゆっくりしておれない、本番の時までお預けにして下りにかかるが、第二鎖の所で案内板を見間違えて鎖を降り掛けたので、再度登りなおし小屋横から土小屋へ、山頂直下の切っ立った岸壁には圧倒され、その後単調な尾根歩きは雨が降って無ければ素晴らしい尾根歩きとなってたのに、足元ばかり見ての歩きで残念。

  

土小屋への休憩所から見た石鎚山

 宿舎に着くころには雨も上がり、食事が終わって明日の天気予報を見れば、日中は曇りだが雨は無さそうとの報道で一安心、明日のことを考えて早めに床に就く。

宿舎から見た瓶ヶ森

 朝食を終えると今日どのくらいの時間で西の川バス停に着けるのかがメインなので、本番並みのつもりで7:40分に宿を出発、宿からはハイキング道が有るが時間を考慮すれば車道を「よさこい峠」まで行くのが良いと考え車道を歩くことに、車道は緩やかな下りが「よさこい峠」まで続き、その「よさこい峠」から登りにかかった所からは緩やかに登れる伊吹山への登山案内が有ったが、この伊吹山は本番の時に登ることにして車道を行き、本番での宿泊地である「山荘しらさ」に立ち寄り、話を伺ったあと子持権現山への登山道を行くか車道を行くか迷ったが、険しい子持権現山を避けることで車道を瓶ヶ森へ、

  

    土小屋 国民宿舎                   車道をよさこい峠へ

 車道を登るにつれ昨日と違って雨の無い四国の峰みねが浮かび上がり素晴らしい景色となってくるが、車道瓶ヶ森展望所まで登ると目の前に子持権現山の切り立った峰が現れ、本番当日その子持権現山を超えなくてもう回路を全員登ることが出来るのか心配になったが、帰って報告だけはして本番当日決めることにする。

  

    よさこい峠小屋                      車道瓶ヶ森展望所に設置された山名

 瓶ヶ森登山口から一歩登りに入ると、優しく見える山もそれなりに険しく、熊笹の草原に立つと素晴らしい草原が広がるが、あいにく昨日の雨のためか霧が発生し遠くまでは望めないが、グリーンの熊笹の中に黄色や赤く色づいた紅葉が現れるとつい足が止まってしまう。

  

    瓶ヶ森登山口                      男山山頂

 男山を経て女山山頂に立つと素晴らしい360度の展望が開けてるが、昨日登った石鎚山は霧に包まれ望むことは出来なかったが、四国の尾根と呼ばれる山々を望むことが出来た。

  

    男山への登り                       熊笹草原から山頂を見る

 今回下見のメインはここから東の川コースを下ることにあり、地図を片手に案内標識を見落とさないように下って行き、東の川コースと云う標識を見つけ、一歩コースに踏み込むとこれが登山道なん?と言うほど草木が登山道に覆いかぶさり道は見えない。

女山山頂(瓶ヶ森山頂)1896.2m

 ゆっくり下って行くも道が見えないため足探りで一歩を踏み出すたび滑り、そのたび周りの草木を掴み転倒を防ぐ繰返しのなか、やっと道らしくなったと思ったら、今度は急斜面の下りで道幅は無くガレ石化と変わり昨日の雨で滑りやすく、一瞬たりとも足元から目が離せない。

 特に斜面をトラーバース的に下っているため、U字型になってる斜面には橋が架かってるが、その橋は丸木を真っ二つに割ったものを掛けてるだけで、足を乗せるだけで滑りやすく緊張感が走る、もし滑って足を踏み外したら何処まで滑り落ちるのだろうかと思うだけで次の一歩が出ない。

 そんな橋を三回ほどクリアした所で尾根に出た、今までの緊張感をほぐすために昼食休憩を摂りながら、今までのコースを振り返りながら本番の時、はたして全員が無事降りてくることが出来るだろうか相談してるとき、二人の方が下から登って来たので「上でお泊りですかと」尋ねると「日帰りです」と云う、私達の苦労を考えると、明るいうちに降りられるだろうかと人ごとながら心配が走る。

尾根に出たピークから瓶ヶ森方面の紅葉を見る

 相談の結果、とてもこのコースは無理だと意見が一致する、ではどうするかと思いながら下りにかかると植樹林となり、道も安定して来たと思ったのも束の間で、またも半木の橋が現れ緊張感が走る、橋をクリア出来たと思ったら、今度は大岩が連なる下りが現れ、何時まで経っても緊張感と足元から目が離せない。

 川音が聞こえる辺りまで下ると石積みの植樹林と変わり、いつの頃までかこの辺りは田圃か畑として使用されてたことが窺われる、登山道も石の階段に変わり、濡れた石の階段は滑りやすく人家が見えた時はほっと緊張感が抜けて行くのが判る。

 川を渡り車道に出た時は「ほんまに無事に降りて来られた」と思ったものでした、今までいろんな登山道を歩いてきたが今回ほど緊張感の走った登山道は無い。

 車道を歩きながら再度本番の時どうするかと西の川登山口へと下りながら話を進め、やはりこのコースは無理だと結論付け、ではどうする?瓶ヶ森から下るには土小屋まで戻りバスに乗るしか無いが、そのバスも日に数本しかなくはたして?と思いは悪い方へと浮かぶことばかり。

 西の川登山口に着くと、この時ばかりは運よく西条行きの最終バスが止まっており、その乗務員に「せとうちバス」営業所の場所を聞き、ロープ下駐車場から「せとうちバス」営業所へと向かう。

 「せとうちバス」営業所に着き小型バスチャーターの話をすると、隣に子会社である周桑バスが小型バスを持ってると言われ、隣の周桑バスで瓶ヶ森までの迎えを頼むと話がまとまり、ほっとしたものの参加費が余分にかかるので、今度は会費に悩むが何とかなりそうな気がする。

 バス会社に日帰り温泉を教えてもらい、汗を流して帰路に着きました。