おこじょ山の会

 ボランピア9:25−尾根9:42−ピーク10:32−大屋富士山頂10:40−第二ピーク11:00−第四ピーク11:20−御祓山山頂11:58・12:50−東屋14:10−ボランピア15:20

 2010年4月7日に知見桜・樽見桜の観賞のとき、兵庫県には三大桜の巨木が有り、次回は「糸原のみづめ桜」という樹齢約800年の桜が有るので見に行こうと決め今日やって来ました。

「糸原みづめ」のエドヒガン桜

 前回同様「糸原のみづめ桜」観賞だけではもったいないと云うことで、大屋富士と御祓山に登ることにして、どちらから先に登るかと地図の等高線を見るとどちらもとんがり山の様相を示してる、ならば登山道のはっきりしてない大屋富士から御祓山へ登り、御祓山からの下りに「糸原のみづめ桜」を観賞することで、大屋富士の登山口を探すためにボランピア海洋センター駐車場に、駐車場に着くとセンター管理者が出て来て、「どちらへ」と聞くので「目の前の大屋富士に登りたい」と答え、「ここから大屋富士に登る登山道が有りますか?」と尋ねると「無い」と言う、ここに来る前に大屋富士の登山道を調べたが判らず、管理者も無いと云うので、何処から登るのが最適かと山の地形を眺める。

 山の地形のなかで一つの尾根に検討を付け、あの尾根から山頂を目指そうと決め、管理事務所の方に駐車の許可を得て尾根に向け出発。

  

    木々にしがみつきながら登る                尾根に出てホットする

 まず谷筋に着いて藪コギに慣れてる私達だが道無き尾根に取り付いたが、これがなかなか斜度35度を超えるかと思える斜面に鹿道を見つけ、鹿道を登り始めるがよくもこんな斜面を鹿は登り下りするものだと感心するが、私達は木々を掴まえ攀じ登るが、それでも三歩登って二歩滑ると言う斜面に後ろから「キャー」という声が聞こえるたび後ろを振り返ると、木にしがみついてるか四つん這いになって滑り落ちるのを必死になっている。

 私をはじめやっとの思いで尾根に出ると、尾根の東側にミツバツツジの群落か花が咲き乱れ、今までの苦労を労ってくれるかのように出迎えてくれる。

 山頂に続く尾根は緩やかに登ってるが、尾根は細く木々が行く手に立ちはだかり尾根から落ちないように慎重に登って行くと、尾根は一変し急な登りと変わり、またも木々に掴まってもぼる羽目に、先ほどの斜面と違って小さなピークを過ぎるにつれ足元は小石混じりの尾根と化し、足元に注意して登るにつれてると行く手に大岩が立ちはだかり行く手を拒む。

  

    行く手を大岩が立ちはだかる               道無き斜面を落石に注意

 地形を見て大岩を右手にトラバースしてると、小石・大石が浮き石になっており大きな音を立てながら落下していく、あとから登って来る人に対して危険なため、全員がトラバース終わるまで待って横一列になり石の滑落による危険を防いで行く。

  

    大屋富士への尾根から御祓山を見る            大屋富士の三等三角点

 二つ目の尾根に出ると山頂もまじかなのか緩やかな尾根に変わり、東側の斜面は新しく植樹したのか鹿除けの金網がはりめぐされ、その針金がコナラに喰い込痛々しい、その金網に沿って登って行くと緩やかにカールした広い場所に出た、下山後聞いた話ではここがその昔噴火したあとで、その横に噴火口を塞いだとされる大岩が有ると言ってたがその時は気が付かず、カールした尾根を見ると北西から南東にかけて獣道と違ったそれらしい道が有り要所要所にマーキングの赤いテープが巻きつけられているのでマーキングに従って行くと山頂に着いたが、山頂には赤のテープが張りめぐされ、その中央に三等三角点の標石が埋め込まれていたが、山頂を示すものは何もなく木々に覆われ展望は利かない。

  

    大屋富士山頂 三等三角点              但馬山の会の方と山の状況を交歓

 山頂から御祓山へは尾根伝いに行くことで、あらかじめ地図で調べておいた尾根を探すと、それらしい道が有ったが落ち葉で消えてる部分もあるので、藪コギよろしくピークをアップダウンを繰り返してると、私の数えで第五ピークを登ってるときに上から話し声が聞こえて来たので上を見ると男性四人が降りて来てる。

但馬山の会の方と会った場所から北西部を見る

 彼らに話を聞くと御祓山から大屋富士への下見に来てると云う、彼らは但馬山の会の人でこの辺りの山は知り尽くしてるが、今回30〜40名の会員を連れて来るので山の状況を見に下見に来たと云う、お互いここまで来た山の状況を交歓し、ピークん立つと立派な登山道が現れる。

  

御祓山山頂  三角点が欠けてシュロ縄で補強

 御祓山の山頂は展望が一部しか利かず三等三角点の標石が埋め込まれていたが南角が欠けており、誰かが麻縄で落ちないように縛り付けていたが、その麻縄も古く何時切れるか判らない状態。

           

    御祓山 山頂柱                     下りは慎重を極める

 昼食休憩を終えたあと「みづめ桜」観賞へと下り始めるが、御祓山への登山道は整備されてるものの急傾斜で回りの木々を掴まえて下らなければとても杖だけでは下れない、「みづめ桜」と記された分岐まで下ると「みづめ桜」への道は平たんで2分も歩くと大きく枝を広げた「みづめ桜」が満開の花を咲かせ目に飛び込んできた。

  

    御祓山から急坂をロープを持って下る             みづめ桜への分岐

 「みづめ桜」の観賞に二組の夫婦連れが写真のシャッターを切っていた、それにしても樹齢800年の素晴らしいエドヒガンサクラである、私達も写真に納めようとカメラを向けるが、あまりにも近すぎて全体が納まらない、納めようとすれば斜度35度はあるかと思える斜面の中腹まで行かなければならず、四苦八苦して納めたが足場が悪くピンボケも甚だしい。

           

見詰め桜観賞所から桜を見る

 「みづめ桜」を堪能したあとミツバツツジのトンネルと言われる整備された尾根道をゆっくりミツバツツジを観賞しながら下り終えると東屋が有り、東屋の傍に狸が餌を漁ってたのを私がカメラを向けると谷川に沿って逃げて行ってしまった。

  

       ツツジの遊歩道から御祓山を見る         遊歩道からみづめ桜を見る

  

    ツツジのトンネル遊歩道                  最後の急坂を下ると東屋登山口

 車道に出ると警察官が二人居り、「何かあったの」と聞くと「みづめ桜」を観賞に行ってる観光客の車両荒らしが横行してるので監視に来てると云う、車道をボランピアへと歩いてると、農家の方が「何処まで行くねん」と聞くのでボランピアまでと言うと「トラックの荷台でも良ければ乗ってけ」と言ってくれたので、ありがたく行為に甘えボランピアに。

御祓山登山口

御祓山下山後 車道から大屋富士の全景を見る

 ボランピアに着いたとき、送っていただいた農家の方が大屋富士にまつわる謂れをあれこれと教えてくれたが、私の頭では申し訳なくその大半を忘れてしまったが、温かい言葉に感謝し、管理事務所の方に駐車の礼を述べ、「天女の湯」で汗を流し帰路に着きました。

  

     ボランピアから見た御祓山                 御祓山山頂で記念撮影