おこじょ山の会

第二(299m)・第三(450m)のピーク

 駐車場所10:25−第一のピーク10:52−第二のピーク11:12−第三のピーク(山頂)11:45・12:35−第二のピーク12:57−第一のピーク13:20−最後のピーク13:35−駐車場所13:50

 加東市の三草山から見た岩肌が露出した尾根が気になり、何時か訪れてみたいと思っていた尾根だが、山の名前を調べてみても地図には記載されておらず、地図には数曽寺谷としか記載されていない。

 7月3日、他の用事があって何処にも行けないなと思っていたが、その用事の日程が他日に変わっていた事を思い出し、急ではあるが同行者に連絡を取ってみると体は空いているという、「こうゆう尾根があるので行かないか」と誘うと行くと言うので、少し遅い時間ではあるが車で出かけることに。

 急に思いついて出かけたため、地図はおろか取り付き点も判らず上三草に着くと、地元の人が話を話をしていたので「指を刺し、あの山に登りたいのだが登山口はありますか」と尋ねると「さあ〜登ったことがないので判らないが、北と西からなら登れると聞いたことがあるが」と言う、「ではあの尾根の麓に行くには」と尋ねると、橋を渡って道なりに行くと行けるというので、礼を述べて車を走らせると、別荘地なのか道は縦横に分かれ、とりあえずどの尾根でもと思い、尾根へと走らせると道の終点に着いたが、そこは車三台が駐車出来る広さがあり、車を止め辺りを見ると尾根へ続く階段があったので、ここが登山口かと登ってみると、尾根への道ではなく数曽寺谷への道だった。

  

   登山口らしく見える階段                     左斜面から見た三草山

 階段を登り終えたところから周りの尾根を見ると、これから登っていく尾根より左から山頂へ伸びている尾根の方が岩肌が露出している面積が多いように見えたので左の尾根へブッシュの中をトラバースする時に、私の大の苦手な友達である蛇(土蛇?)が横切っていくので、棒で追っ払い左の尾根への斜面に取り付く。

 斜面の岩肌は、今まで体験したことの無い岩肌で、岩肌が劣化して小石かした小石が岩肌にまとい付き、小石の上に足を置こうものなら石車となって滑り落ちる。

  

左斜面の岩盤

 小石の無い岩肌を選び、三点確保を保ちながら慎重に左尾根に登り終えると、やはりそれらしい登山道があり、今度はその登山道を探しながら登っていくと一つのピークに出た、そのピークにはケルンがあり展望は抜群で、尾根の先を見ると山頂らしきピークがあるので、そのピークを目指して歩き始める。

  

   左斜面から尾根筋に出たところ             第一のピーク ケルンが積んである

 ピークから少し下って登り始めると素晴らしい岩尾根が続くが、岩尾根が途切れると、今度は羊歯の生い茂った低木林となり、羊歯の中に居るかも知れない友達(蛇)を棒で羊歯を叩きながら尾根を登り、第二のピークに出ると、そこには何も無く町界石があるだけで、周りは低木に囲まれ展望はいまひとつだが、先を見ると、このピークより高いピークが聳えている。

  

  第一への登りから見た第二・第三のピーク          鞍部や北斜面に多いブッシュ

 そのピークに行くにはかなり下って登りなおさねばならず、どうしたものかと迷っていると、同行者がココまで来たのだから行って見ようと言うので行くことにしたが、下り始めると、これが生半可ではない、下りの最後は約160cmの崖になって、そこに前任者が松の木を横たえていたが、足を掛ける枝は折れてツルツルの状態、慎重に下り終え登り始めると、この尾根は岩肌に低木と羊歯ばかりの尾根筋となる。

  

   第二のピークから第一のピークを望む           第二のピーク山頂

 棒で羊歯を払いながら低木を捕まえ登っていくが、もしココを下るとなれば大変だな思いながら、山頂と思えるピークに着いて、何か山の名前でもと辺りを探すが、ココにも名前を記したものはないが、やはりココが最高峰らしく辺りにはココより高いピークは無い、展望は今登ってきた方角だけしか利かず、その尾根の向こうには加古川から姫路が望めるのだが、あいにくガスがかかり近場しか見えない。

            

   160cmほどの崖                     第三のピーク、今回はここまでとする

 昼食休憩を終えて、さてどの尾根を下ろうかと尾根の行く末を見ると、今登ってきた尾根以外は全て車から遠ざかり、仕方なく今登ってきた尾根を下ることにして下り始めると、低木の切れた岩肌のところで同行者が石車に足を取られ、滑ったときに足と肩を打ったらしく、帰路の途中入浴した時体を洗っている時、その箇所に痛みを感じたと、最後のピークから鞍部まで下りきった辺りから雨が降り出し、第二のピーク辺りまで登りきる頃には本降りとなった。

  

  この場所だけが何故か急斜面になっている         第二ピークから第一ピークを見る

 第二のピークからの下りは岩肌がすっかり濡れ、茶褐色に苔のついたところは滑りやすいので、出きるだけ白い苔か苔のない所を下るよう注意を与え、第一のピークまで下りきった所で、登ってきた斜面は下れないので尾根伝いに下り、下り最後のピークまで下ると、ピークから100mの所に別荘があり、尾根は別荘の横を下っているが、別荘を過ぎた辺りに車道に出る道はないかと低木の中を窺っていると、かすかに人の通った跡を見つけ、笹薮を掻き退け車道に出る。

 車道に出た時には傘を差して下れるような尾根ではないので、汗と雨とで全身ずぶぬれ、車に戻ると一番近い日帰り温泉はと地図を広げると「滝野温泉 ぽかぽ」か「東条温泉とどろき」が同じ距離くらいの所にあるので、「滝野温泉 ぽかぽ」に車を走らせていると、イーオンプラザの案内を見つけ、温泉の用意はしていたが、ズボンの替えを持ってきていなかったので、とりあえず案内に従ってイーオンを目指すが、走れど走れど看板が見えてこない。

 吉川の「よかたん温泉」まで戻った時、イーオンは後にして先に温泉で汗を流そうと温泉に浸かる、温泉から出て受付にイーオンは何処にあるの訪ねると三田のかのこ台にあると言うので、イーオンまで車を走らせ、半ズボンを買い求め、履き替えて帰路に着きました。

谷とルート図 全ての尾根が露出している

 あとがき、今回の数曽寺谷尾根は「おこじょ山の会」の例会や孫の岩盤登りに使えないかと下見を兼ねて行ったが、今まで体験した岩盤尾根とは違って、とてもではないが、例会にも孫の遊びにも使えるような岩盤尾根ではなかった。