おこじょ山の会

          折立登山口から太郎平小屋まで

薬 師 ヶ 岳

夕日が差した小屋前

 折立7:45−尾根8:05−1869.8m三角点ピーク10:10−5k地点10:50−5.5k地点11:35−太郎平小屋13:10(休憩含む)

 当初の予定ではバスにて折立登山口に行く予定だあったが、前日富山で散策している時、タクシーが20,000円で折立まで行くと云うので、バスをキャンセルして急遽タクシーに変更する。

 山の仲間9名で8月6日富山駅前のホテルからタクシーに乗り込み折立登山口へ、折立登山口駐車場に近づくにつれ、道の片側約500m以上に駐車した車が列を成して停まっている、すごい登山者だと感心しながら駐車場で登山準備をしているとパラパラと小雨が振り出してくる、雨具(合羽)を身に着けて(私は傘のみ)出発。

  

      折立小屋前の広場                        登山口

 登りはじめて5分もすると荒れた急な登りと変わり、尾根に出るまでは谷筋の斜面を登るため、斜面は雨と先行している登山者が登山道を泥濘と化し、泥濘で足を滑らさないよう注意をしながら登るが、雨具を身に着けているため、雨具の暑さで登るペースが徐々に落ちてくる。

  

歩き始めて40分ぐらいの所 一番斜度のきつい場所で足元から目が離せない

 今日は太郎平小屋泊まりのため急ぐ必要は無いが、他の登山者も私たち同様なのか休憩を採りながら前後して登っていく、尾根に出ると登りもやや緩やかになったが、この辺りから早朝小屋を出発したのか下山者が目立ってくる、緩やかになった尾根とは言え、場所によっては足が届かないほどの段差が現れ、そんななか下山者と道を交わしながら登るためか、一人の仲間が暑さと疲れのためか遅れ始める。

  

1869.8mのピーク広場と三角点

 三角点まであと少しと言うところで、遅れ始めた仲間が、ここから引き返し下山するという、聞けば持病があり、その持病が出てきたのかも知れないと云う、持病を持っている仲間を一人で下山させて良いのかと頭をよぎるが、仲間は何かあれば下山者に救助を頼むので心配しないで登って下さいと言う。

 仲間にゆっくり下るよう念を押して別れたが、仲間の下山を気にしながら登っていると広い広場が現れ、大勢の登山者が休憩している足元を見ると三等三角点の標石がある。

  

    三角点を過ぎるとガレバの登りになる         ピークに出るとニッコウキスゲが迎えてくれる

 三角点の広場は森林限界を越えたのか展望が開け、地図で確認すると距離的にやっと三分の一まで登ってきたようだ、これからの道程は緩やかなアップダウンはあっても急な等高線は無い、三角点をあとに歩を進めると登山道の両側に高山植物の花が疲れた足に癒しを与え、目を楽しませてくれる。

  

     尾根の木道を登る                    360度の展望が楽しめる休憩所

 雨も上がり広々とした登山道からの展望は開けているが、雨上がりのガスによって周りの山々は見えず、あの辺りにこんな山が見えるはずと指差しながら、目は足元に広がる高山植物を観賞しているため遅々として進まない。

草原に広がるニッコウキスゲの花園 写真に花色が取り込めなくて残念

 一つのピークに達すると赤い屋根の太郎平小屋が目に飛び込んできたが遥かに遠い、距離にして1.5kだろうか、時間にして1時間以上かなと考え、小屋が見えたことで皆の足取りは安心したのか一層遅くなり、おしゃべりの歩行となる。

太郎平小屋全景

太郎平小屋から見るパノラマ

 小屋を直前にまたも小雨となり、小屋に着いて宿泊の手続きを済ませ、予約してあったために一部屋を割り与えられたので、濡れた雨具と汗で濡れた衣服を部屋に干していると雨も上がり、夕食まで時間もたっぷり有るので散策に出かけることに。

  

 太郎山へ登る直前にヘリコプターが負傷者を連れてきた    太郎山から見る薬師ヶ岳

 小屋の後ろに太郎山があり、時間にして10分で展望は素晴らしいと記していたので登ってみると、私の足で5分ほどで山頂に着いたが、正面に見えるはずの薬師岳はガスによってぼんやりとした見え無いが、黒部五郎岳は雄々しい山容を見せていた。

              

      太郎山から見た太郎平小屋                          三角点

 山では携帯電話の電波が中々通じないが、下山した仲間が気になり何度と無く試みている中でやっと通じ、話をすることが出来たなかで、仲間は体力に合わせて下山し、12:30分のバスで富山に出て、今から大阪へ帰阪するとの事で、全員ホット胸をなでおろし、明日の薬師岳への期待と不安に話が移る。

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