おこじょ山の会
太郎平小屋から薬師ヶ岳往復 薬 師 ヶ 岳 太郎山から見る日の出 左の赤い所が立山 太郎平小屋6:50−薬師峠7:42−薬師平7:55−薬師岳山荘8:55−薬師避難小屋9:45−薬師岳山頂10:05・10:45−北薬師岳11:52・12:00−薬師岳山頂13:05−避難小屋13:28−薬師岳小屋14:02・14:42−薬師峠15:20−テント場15:45−太郎平小屋16:20 山小屋では何もすることなく明日の薬師岳往復を考え、昨夜は早め(19時)の就寝のためか、早立ち登山者の物音に4時前には目が覚め、周りの仲間は寝ているし、どうしたものかと思案の中、昨日登った太郎山に日の出の写真を撮りに行こうと、仲間を起こさないように静かに部屋を出て太郎山に登ると、既に一人の登山者が三脚を立て日の出を待っている。
早朝の太郎山山頂から 薬師ヶ岳からゼット雲・・・ 太郎平から見る槍ヶ岳 太郎山に登ってあらためて気が付いたことだが、太陽が昇る東南の方向に薬師岳から延びる山々が南に延びており、日の出は無理だなと思いながら日の出を待っていると、南北の山の切れ目は赤く染まって来ているのに、正面の避難小屋山辺りは白く白々しい朝焼けで写真になりそうにも無い、引き返そうと思っている時自衛隊なのか、それとも米軍なのかゼット戦闘機が薬師岳辺りから飛行機雲を吐きながら垂直に登ってきた、戦闘機は憎たらしいが飛行機雲には迫力があった。 朝食後、薬師岳往復に必要(雨具・非常食)な物だけリュックに入れ替え、小屋前広場で出発までの時間寛いでいると、NHKのラジオ体操が始まったので準備体操を兼ねて宿泊者全員でラジオ体操を終えたあと薬師岳に向け出発。
テント場から谷川筋の石場を登る 薬師平の休憩所 右手にケルンが・・・ 薬師岳往復は一般では約6時間もあれば充分だが、夏山では雷に最注意を心がけ、初めて3000m級の山に登る仲間の事を考え、3000m級に広がる禿山を堪能してもらうためゆっくり時間をかけての往復とする。 太郎平の木道をテント場へと高山植物の花を写真に納めながらテント場に着くと、色とりどりのテントが所狭しと点在し、寛ぐ人や朝食を摂っている人がにこやかに挨拶を交わしてくれる。 テント場からは水の流れる谷川を登るが、谷川には大小様々の石が重なり合い、足場を確保するのに容易でない、両側の斜面に目を移すとキヌガサソウをはじめ色々な高山植物が花を咲かせている、谷川から尾根に出ると広々とした薬師平で、遭難碑のケルンが積まれていた。
薬師小屋手前で槍ヶ岳がガスの切れ間から顔を出す 薬師小屋 薬師平から尾根の斜面には様々の花が咲き乱れ、ピークを回り込むと突然山小屋が現れる、薬師岳小屋だ、小屋から眺める避難小屋山は登るのがイヤになるほど真っ直ぐ伸びており、見るからに高低差200mは有りそうだ、とりあえず避難小屋山まで登れば、あとは若干のアップダウンはあっても知れていると意を決して登り始める。
避難小屋へのザレバを登る ザレバの登山道を九十九折れにゆっくり登って行くと石積みの避難小屋?と言われている二人も中に入れば一杯になる小屋らしからぬ石積み部屋があり、その周りには多くのケルンが積まれている。
避難小屋のあるピークには幾つものケルンが・・・ 山頂から眺める展望とこれから続く尾根歩きは、北アルプスの素晴らしい展望が開けているはずだが、あいにく北アルプスの山々はガスに覆われて何も見えない、見える山は西から西南にかけての山だが山の名前が判らない。
山頂へ続く幾つものピークへガレバと岩場を登る 避難小屋山から薬師岳までの稜線はザレバとガレバの連続で、薬師岳山頂に着くと山頂神社の周りは登山者で溢れリュックを下ろす場所さえない、まずは目的地である薬師岳山頂に着いたと言う事で、リュックからお酒を出し乾杯をとコップに酒を注いでいると、「乾杯に俺も入れてくれ」と後から声がしたので振り返ると、今回仲間の一人が立山から薬師岳まで縦走し、私たちと落ち合う予定でしたが、こんなに上手く山頂で出会うなんて思いもよらなかったので、全員飛び上がって喜び合いました。
薬師ヶ岳山頂目前 山頂の点石 一等三角点 山頂でゆっくり過ごしたあと、北薬師岳まで足を延ばすことにして、地図を広げ登山道を確認すると、尾根道は両側が切り立ち崖が続いている、(このとき見落としたのがピークの数)しっかりした尾根道らしいので目の前に見えているピークに向けて下り始める。
薬師ヶ岳山頂にて
薬師ヶ岳山頂にて
山頂から岩場を下り北薬師へ 岩場の難所を慎重にトラバース 一つのピークに着くと、その先に見えるピークが北薬師岳と思い歩を進め始めると稜線は一変しガレバと化し、浮石が現れ、両側は切り立った崖になっている、慎重に稜線からピークの上に出るとその先に少し高いピークが現れ、あれだと思いそのピークに立つが何もなく、その先にいまひとつのピークがあり、あらためて地図を確認すると薬師岳と北薬師岳の間に三つのピークがある。
北薬師へのキレット 岩に掴まり慎重に 北薬師ヶ岳の標柱
北薬師ヶ岳山頂 北薬師から見るカールへの斜面 残雪がある 最後?と思えるピークへのガレバを登りはじめると、三人がここで待っていると残念し、残り5人がピークの上に出ると文字の消えた標柱があり、やっと北薬師岳山頂に立てたと疲れた身体で記念撮影、距離こそ短いがガレバ歩きとアップダウンの繰り返しで一時間以上の時間を費やした。
帰路の薬師ヶ岳山頂 何を見ているのだろう 太郎平から見たテント場風景 帰りはそれ以上の時間を費やし、薬師岳山頂に着くと座る場所もなかった山頂には誰も居なく、あらためて記念写真を撮ったあと一気に薬師岳山荘まで下り、遅い昼食休憩を摂り太郎平小屋へ。 次ページは太郎平小屋から折立へ と今回の登山で出会った高山植物
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