能登半島から天橋立へ 

                                                                  当ての無い旅三日 


    
 
 昨夜、今日の行程を決める前に就眠してしまったので朝食をとりながらどうするか?高山方面にするか日本海側を西へ向かうか考えている時、姉さんが天橋立や鳥取砂丘に行ったことがないのでそちらへ行きたいとの申し出で日本海側を西へ向かい九州に向かうことで決定。
 車に乗り込んで今夜の宿はどの辺りかと見当付けると城崎温泉までなら行けるかなと城崎温泉の知っている二・三の宿に問い合わせると全て満室とのことで諦め、以前蟹を食すために訪れた気比の民宿に電話すると、いまどの民宿も海水浴客の準備で営業をして無いと云い、民宿小林さんだけが食事の賄いは出来ないが泊まるだけならと言ってくれたのでお願いする。
 今夜の宿が決まったので高速敦賀で下りて国道を若狭から舞鶴方面へ走らせる、このときも車に搭載されているナビを止めて地図を片手に極力海岸線を走り三方五湖や景色の良い所でで休憩を採りながら走っていたが、入り江の多い若狭湾の海岸線は素晴らしく、今思えば何処をどう走ったのか思い出せないまま舞鶴に。
 舞鶴から由良浜海岸を走るとき北に突き出た半島が舟屋で有名な伊根町でその先端に歴史ある経ヶ岬灯台があるよと言っている間に天橋立に着く、姉さんが橋立を歩いて抜けたいと言うが、橋立を往復するのに二時間チョイ掛かると言って諦めてもらったが、ほんまは一宮元伊勢神宮に立ち寄って眞名井神社を見てもらいたかったが立ち寄る時間を考えると割愛する。
 橋立から峠越えで久美浜に出て気比の宿へ、宿の名前は民宿吉岡で宿の周りには食堂も無ければ食材を売っている店も無く、宿の主人に食材を売っている所を聞いて夕食と朝食を仕入れる。
 夕食を摂りながら明日の宿泊地で鳥取や米子では近いかなと思ったのが間違いで、取り敢えず砂丘に着いてから考えようと言うことで床に就く。 


    



     



 

 小さなスーパーで仕入れた夕餉

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