宇佐市に居る姉さんから四国ドライブに行かないかと誘いがあり行くことにしたが、何処へと言うあても無くとりあえず別府から宇和島フェリーで八幡浜市へ。 八幡浜市についてさて何処へ行くかなと相談してるなか、中学生時代に佐多岬に何故か行ってみたいという漠然としたものがあったことを思い出し、では佐多岬へと車を走らせる車中で佐多岬へ行くのなら日数はどうなるかわからないが四国三台灯台めぐりでもするかと二人で統合。 佐多岬灯台を見学したあと明日の足摺岬灯台への行程を地図で確認すると、今日は宇和島市まで行っておく方が明日ゆっくりとした時間が取れるのではないかと岬に車を走らせてがここから誤算が始まる。 佐多岬半島には四国電力の伊方原発があるためか国道197号線は立派だが国道の終わりから市道に変わると手に汗を握る道路へと変わる、岬の駐車場から灯台へと歩き始めると歩道は綺麗に整備こそされているがダウンアップと中々厳しい、帰りもこの道を通るのかと思いこれは大変だなと思っているとご婦人三人がベンチで一休みをしている。 |
アップダウンがあるとは知らずに灯台へ向かう 海岸まで下りきって、ここからまた登る |
灯台に着くと展望は素晴らしく目の前に九州の佐賀関半島の煙突が見える、ひょっとして三角点がと灯台の敷地内を隈なく探したが三角点は見つからず、引き返す途中灯台が一望出来る椿展望台に立ち寄り探してみたがここにも無く、あったのは戦時中敵機を確認する燈光機跡だけで何も無く駐車場まで引き返すと「基準点を大切にしましょう」と記された指標があったので山へと登ってみたが、山の中腹に民家があるだけで山頂へは藪になっていたので諦め、指標のあった辺りを探したがヤブで見つけることが出来ず着た道を八幡浜市へと引き返す。 |
剥き出しになった岩を眺めながら ゆっくり登る 佐多岬灯台入口より |
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灯台への長い階段を登る 椿展望台より九州大分県の佐賀関半島を望む |
椿展望台より佐多岬灯台を望む |
八幡浜市に着くと時間は16時半を廻りとても予定していた宇和島市まではとても行けそうに無い、それではと市内でホテルか旅館のありそうな所をと検討つけて車を走らせていると一つのホテルが目に留まったので案内を請うと空いてると言うので一夜をお願いする。 宿をお願いした時間が遅いので素泊まりをお願いし、夕食を摂るべく商店街に出るもシャッター通り化して夕食もままにならずコンビニで夕食と朝食を買い求めて部屋で夕食とする。 |
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昨日佐多岬に行く途中立ち寄った道の駅でこの辺で観光する場所はないかと聞くと判らないがと戴いたパンフレットにジオパークの写真が載っていたが場所が記載されて無いので何処か判らないまま、とりあえず海岸線を走っていればそれなりの指標が出るだろうと海岸線を走る国道378号線を南下。 幾つかの入り江の港でパンフレットの写真を見せて案内を請うも知らない人が多く、大きく突き出た大崎鼻の手前で聞くと坂を登り詰めた所に観音堂と記された案内が出ているのでそちらへ行くと良いと教え戴き、対向車が来たら交わすことの出来ない道を進むと観音堂の駐車道に。 |
須崎のジオパーク登録岩 海岸の遊歩道で登録岩まで行ける 素晴らしい岩並が見られる |
観音堂があるところで話し声がするので境内に行って見ると地元の方が毎日掃除と散歩に来ているという方がおられ、ジオパークの話をすると駐車場より20mほど戻った右側に海へ下りる階段があるので、そこを下り終えると遊歩道が在るのでその遊歩道を行くと素晴らしい岩が現れると教え戴く。 海へ降りる前に毎日散歩に来ているというご婦人に「ここを見学したあと行く当ても無い旅で足摺岬まで行って見ようかと思っているが、その道中で奥さんの知っている箇所で是非訪れてみたらと思える所はないですかね!」と聞くと、思案していたが急に言われたのか思いつかないという、礼を述べて海への階段を下りパンフレットの写真より素晴らしいジオパークと呼ぶに相応しい幾重にも重なり合った板状の大岩が海から突き出ている大岩に圧倒される。 |
観音像 海岸への下り道 高低差約150m下る |
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海岸の遊歩道 ジオパークの巨岩 |
ジオパークの大岩を見学したあと駐車所に引き返すと先ほどのご婦人が待っていてくれて「うのまちに日本で最初に立てられたという開明学校があるので訪れては!」と助言を戴いたのでお礼を述べて開明学校へ、このとき車のナビに開明学校と打ち込めばよかったのに「うのまちと宇和島」を間違えて、私は宇和島は知っているが「うのまち」は知らなかったのでてっきり宇和島と思い込み、宇和島で開明学校の場所を聞くと西予市にあると言う、西予市は通過してきた所だがご婦人が海から帰ってくるのを待って教えていただいた開明学校だから引き返すことに。 引き返す途中で車のナビに開明学校と打ち込むとナビに表示されたのでナビの指示に従って開明学校へ、私も姉さんも開明学校のことは知らなかったが最古の学校と言うのを知っている人が多いのか私達が見学している間にも多くの方が見学に訪れていた。 |
開明学校の全容 右の建物が今で言う職員室 |
開明学 |
開明学校の入口 石畳 明治時代の教室 |
開明学校の見学を終え車に戻ると正午を過ぎ、今日の予定はこのあと足摺岬の足摺岬灯台を見学して中村まで行く予定だがとてもではないが・・・とりあえず西予市から宇和島まで高速に乗り、宇和島道路を経て国道56号線を宿毛まで南下し、宿毛からやはり海岸線が良いだろうと321号線を南下する途中食指を動かされるような名所の指標が出ていたが無視して土佐清水に着くと16時、これでは足摺岬灯台を見学して土佐中村まではとても行ける距離ではないので土佐清水で宿泊することに。 |
灯台から展望台を望む |
足摺岬駐車場 灯台敷地内に基本測量点を見つける |
土佐清水で泊まることが決まればまず先に宿を決めて、それから足摺岬灯台に行くと云うことで宿を探していると港にビジネスホテルがあったので案内を請うと空いているという、部屋を予約して足摺岬灯台へ西回りで車を走らせること40分、駐車場に車を止めて灯台に着いた所で、ここでももしかしたらと敷地内を回っていると三角点の支柱が見えた、支柱の側に鉄板で蓋をされた四角なものがあったので鉄板を除けると四等三角点の標石が現われた。 |
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蓋を取り除く 囲いの中に四等三角点の標石が |
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足摺岬灯台敷地内にて |
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椿展望台にて 椿展望台より足摺岬灯台を望む |
帰りは東回りで帰り、ホテルは素泊まりの宿であるため帰る途中のスーパーで夕食と朝食の材料を求め、夕食後港の散策に出かけ一日を終える。 |
今日は少し長い行程だが室戸岬まで一気に行って見ようと地図を広げると、少しだけ国道321と439号線が四万十川に沿って延びている、何時もなら海岸線を走るのに今回は四万十川に誘われるかのように国道439号線へと山道の道を選んでしまった。 この国道439号線は中村市街を外れると車のとおりも無くスイスイと田園風景を楽しみながら進むうち、山に近づくにつれ「この先大型車は通行不能」の立て札がいくつも見られるようになった、私の車は小型車なので大丈夫と二人で言いつつ山道に入り込むとなんと小型車でも手に汗を握る細道と変わり、谷側にはガードレールも無い山の斜面をクネクネと登り「Uゆう字」形になったところでは後輪が道から外れ谷へ落ちるのではないかと慎重にハンドルを切るが、そればかりではない何せここは国道だから対向車が来ないとは限らない、祈ることは唯一つ対向車が来ないよう祈るのみ。 対向車も無く手に汗をべっとりかいて下りにかかった所で対向車が現われた、私の車が尾根から斜面に変わった所だったので少し広くなっている尾根まで姉さんの誘導で戻り、尾根で対向車と交わすとき対向車の運転士と言葉を交わすと、二度とこんな道は走りたく無いと云う、私も同感、彼は広島から遍路に来て次の寺をナビに入れたらこの道を示したと嘆いていた。 対向車と別れて下り始めると、今まで無かった谷側の則面にはガードレールがついている、道がどんなに細く曲がりくねっていてもガードレールが有ると無いとではハンドル捌きも随分違う、登りではなく下りではあるのは担当区域が違うためなのか?あの対向車はどうしているだろうかと話しながら下っていると今度は軽自動車が登って来たが交わすことが出きる場所だったので難なく交わすことが出来た。 |
岩の上から岬全体をパノラマで見る |
国道381号線との交差点に出た所に「四万十大正(であいの里)」と記された道の駅があったので今までの緊張をほぐすために休憩、381号線は片側一車線の幅広い道路で「あの道路はなんなんだったんだろう」と話しながら国道56号線との交差点で高速に乗るか思案したが、国道も海岸線ではなく山側を走っているので高速に乗り高知へ。 高知市街で国道55号に乗り換えて室戸岬へ、太平洋に面した海岸線を走る国道は荒々しく押し寄せる波の白さが美しく、ハンドル握る目は常に脇見運転、室戸岬は荒々しい海岸線で多くの観光客が磯の岩肌に取り付き、打ち寄せる波が岩で弾ける様は見ていても飽きない。 |
岩間を海へと 駐車場から見る室戸岬灯台 |
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岬に打ち寄せる荒波が砕ける様 観測所展望台の二等三角点 山の名前は津呂山 点名は津呂 |
室戸岬灯台は半島に突き出た山の尾根にあり、その先の高台に室戸岬観測所があるのでとりあえず観測所へと車を走らせる、観測所の展望台でもしやと探すと在った二等三角点、展望台に上がり展望台から灯台を見るもその下の荒波までは見ることが出来ない。 観測所をあとに灯台まで引き返し、灯台を写真に納め時間を見ると時間は3時を回っている、明日のことを考えると少しでも祖谷に近いところと思ったがとても無理なので今日は高知市内での泊まりとする、ナビで高知駅前まで行くと手頃なホテルが見つかったので宿を取り、夕食までには早いので部屋に荷物を置いて高知市内の見学に出かける。 |
観測所展望台にある二等三角点 展望台から観測所を望む |
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室戸岬灯台 灯台の上にある最御崎寺 |
私が中学生のころ大分から別府まで大分交通の路面電車が走っていたのが懐かしいのか、姉さんが高知市内を走る路面電車が懐かしいと言って来る電車、来る電車に向けてシャッターを切っている、夕食は歌に名高い「はりまや橋」近くの居酒屋へ。 |
高知市内で有名な「はりまや橋」とその通り |
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市内を走る電車 色とりどりの電車が走っている |
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宿泊ホテルの玄関 部屋から見る高知の夜景 |
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今日は祖谷の大歩危・小歩危の渓谷と「祖谷のかずら橋」を見学して少し遅くなるが別府へと高知を出たが、またも予定は狂いもう一泊することに。 別府に帰ると言うことで高速に乗り大豊で国道439号線に乗り換え、国道32号から西祖谷を経て「かずら橋」へ、「かずら橋」の見学を終えて引き返す時に目に留まったのが剣山へ40キロの標識、40キロなら1時間ちょっとで行けるのではと考えたのが今夜また四国内で止まる羽目に。 「かずら橋」から国道439号線を剣山へ走り始める最初は道幅も広くスイスイだったが5分も走らぬうち昨日同様の対向車と交わすことの出来ない道幅が待ち受けていた、はじめは気づかなかったが走るうちこの道は以前「おこじょ山の会」例会で剣山に登った時の道だと気づき、そのときも恐い目をしたと話しながら昨日と違った対向車の多さ、それも大型ダンプやミキサー車とバックを繰り返しながら剣山駐車場へ。 |
かずら橋駐車場の番人 案山子 かずら橋の渡口 |
手すりに掴まって渡るかずら橋 すずかけの滝 |
かずら橋にあったシュウカイドウの花 |
かずら橋の全景 剣山への登りリフト |
姉さんにここからリフトで山頂下まで行き、そこから約200mほど歩いて登るよ、道は綺麗に整備されており登山に経験のない誰もが登れる山だからとリフトに乗る(リフト往復1800円)リフトを降りると二通りの登山道があるうちの最短距離を登ることにしてやや急な道を選び登山を開始する。 登山になれてない姉さんが歩き始めると直ぐに息切れし始めたので、山登りのコツを教えると荒かった呼吸も静まり楽に登れるようになった、と言う、降りてくる登山者も皆んな軽装でほんまに山に登ったのかと思える服装、登山道整備のおじさんも天気が良い日は皆んなこんな服装で来ていると言う。 山頂は高山植物保護のため木道が施され、山頂では家族連れやパーテーが昼食休憩を摂って居る中、私は立ち入り禁止になっている一等三角点の標柱をカメラに収める、いままで三角点の標石をカメラに収めていなかった姉さんのこのときばかりは剣山山頂に登った記念にとカメラに収めていた。 剣山山頂から360度の展望を満喫したあと来た道を引き返し、大豊から高速に乗ると姉さんが香川に「銭型を模った砂山があるとネットに出ていた」と言う、私も以前そこに入ったことがあるが何市だったかまで覚えてなかったのでナビに「銭型山・銭型浜」など適当に打ち込むが該当なしと出るので、それならと県庁の観光課を訪ねて聞こうと高松の香川県庁へ。 県庁に着いた時点(16時)で今日の帰りは諦めて、とりあえず銭型のある場所を聞いたあと、その周辺に宿があるかと聞くと銭型の隣に「国民宿舎 琴弾荘」があると言うので電話番号を教えていただき、県庁から電話して宿を確保する。 銭型のある場所は善通寺だったかなと思っていたが、県庁で聞くと観音寺市だという、ナビには琴弾浜と入力すれば教えてくれると言うが、その琴弾浜を覚えていないので高速を行ったり戻ったりで琴弾荘に着く、16時に予約したので夕食と昼食に間に合ったので4泊目にして始めて宿の夕餉と朝食にありつける。 高台の展望台から見る銭型は明日に譲るとして、夕食まで散策を楽しむため琴弾浜に出て見ると、琴弾浜は「夕日百選」に選ばれていることもあってか大勢の方が浜にカメラを据えて夕日を写真に納めている、遊歩が沈むと宿の駐車場に車を止めていたカメラマン達は引き上げ、今日は大勢の宿泊者と思っていたのに私達を入れて5組の宿泊者しか居なかった。 |
リフト下りてからの登り 中間点の祠 刀かけの松 |
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剣山山頂 一等三角点 |
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剣山山頂 |
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剣山からの下りリフト 琴弾浜の国民宿舎 「琴弾荘」 |
県庁に着いた時点(16時)で今日の帰りは諦めて、とりあえず銭型のある場所を聞いたあと、その周辺に宿があるかと聞くと銭型の隣に「国民宿舎 琴弾荘」があると言うので電話番号を教えていただき、県庁から電話して宿を確保する。 銭型のある場所は善通寺だったかなと思っていたが、県庁で聞くと観音寺市だという、ナビには琴弾浜と入力すれば教えてくれると言うが、その琴弾浜を覚えていないので高速を行ったり戻ったりで琴弾荘に着く、16時に予約したので夕食と昼食に間に合ったので4泊目にして始めて宿の夕餉と朝食にありつける。 高台の展望台から見る銭型は明日に譲るとして、夕食まで散策を楽しむため琴弾浜に出て見ると、琴弾浜は「夕日百選」に選ばれていることもあってか大勢の方が浜にカメラを据えて夕日を写真に納めている、遊歩が沈むと宿の駐車場に車を止めていたカメラマン達は引き上げ、今日は大勢の宿泊者と思っていたのに私達を入れて5組の宿泊者しか居なかった。 |
琴弾浜から見る夕日 |
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豊稔池ダム |
姉さんがもっと四国を堪能したいが今日は帰らなければ何時までも店(美容室)を閉めておくわけには行かないと高台から銭型を模した砂浜を見学したあとパンフレットを取り出して、ここにアーチ形をしたダムがある、何処だろう?行って見たいと言うのでナビに検索かけると表示が出て約25分と言うので行ってみると、そこはダムではなく豊稔池町役場で、ダムは何処だろうと思案していると役場の役員さんが居たので聞くとここから7〜8分の所にあると親切に教え戴きダムに到着。 町役場の人の話では「満水時の放出は素晴らしいが今日はどうだろう」と言っていたが、放出量が少なく残念でしたが、それでも素晴らしい灌漑用水ダムだった。 |
銭型の砂丘 和同開珎と記されている 豊稔池ダム |
別府二早く帰るには高速で八幡浜市に出てフェリーで別府に着くのが一番早いが、姉さんが瀬戸大橋は列車で通ったことがあるが「しまなみ海道」は通ったことが無い(私は過去に二回ほど通っている)と言うので「しまなみ海道」から山陽道・中国道・九州道・国道10号線と乗り継いで19時に帰り着く。 |
しまなみ海道 来島海峡に架かる橋 |
別府へ転居する時に能登半島から山陰道を別府に帰ったときと比べて、今回の四国三台灯台めぐりは手に汗を握るスリル満点の道中で良い思い出の一つに加えられる旅となりました。 因みに四泊五日の二人での旅行費用は約8万5000円(高速料金は別)でした。 |