大分県の珍しい呼び名の山  その1 
 万 年 山 (はねやま)1140m



  駐車場9:15−まんじゅ岩9:30−避難小屋9:44−登山入り口9:48−万年山山頂10:02・10:50−避難小屋10:58−駐車場11:30

 大分県に万年山と言う珍しい山の名があるので調べてみると、万年山と記して「はねやま」と呼ぶらしい、山と渓谷社の本で調べると山頂部は岩の切り立った円形の台状になっており、登山コースタイムも12.0m、4時間40分となっており私にとっては手頃な山で駐車場からの標高差は500mと比較的楽に登れそうなので宇佐に居る姉さんを誘って出かけることにした。
 万年山に登るにあたってインターネットで国土地理院の地図を山と渓谷社の地図通り印刷して朝5時過ぎに別府の自宅を出て宇佐の姉さん宅へ、姉さん宅を7時半頃登山口に当たる玖珠町へと出発して玖珠町のコンビニで昼食弁当を買い込み、車のナビで万年山を検索するとコンビニの直ぐ側から万年山への案内が始まる、国道から林道に入る所に案内のように万年山と伐り株山への指標がある。
 
 
    
 
                駐車場                              万年山への登山ゲー

  
 山と渓谷社の案内では国道387号線の柚木バス停から登るようになっているが、柚木バス停はまだまだ先なのにと思いながら車のナビに従い林道を登って行くと玖珠町のキャンプ場からバンガロー地帯を通り抜け万年山牧場登山口の駐車場に出た。
 国土地理院の地図には林道が山頂部まで記載されているが、山と渓谷社の地図には約6時間の歩行行程が記載されているため車では行けないのではないかと?思っていたので万年山牧場駐車場まで車で登れたことは登山とは皆無の姉さんにとってはラッキーな行程である、なぜなら私も地理院の地図を見たときここまで車で登れたらと思っていたから。
 牧場駐車場から山頂までの高低差は約200m、地図に記載されている登山道は山頂直下まで牧場内の林道を歩くようになっている、駐車場にはすでに4台の車と単車一台が止められている、登山の準備をしていると2台の車が登って来た、あとでわかったことだが万年山への登山は今ではここからの登山が主流になっているようだ。
 

     
     津山口を入った所にハイキングコースの案内板が・・・              お地蔵さんが出迎えてくれる


  牧場内の林道を登り始めると直ぐにお地蔵さんが現われたので、山頂まで丁ごとにお地蔵さんが祭られているのかなと思ったが山頂までこの一体だけで緩やかなコンクリートの道を登って行くと「まんじゅう岩」と記された大きな岩石が牧場の中にちょこんと姿を現せている、銀色に輝くススキの牧場内を牧場の最高点まで登ると展望も開け、目の前に柱状になった岩壁を見せる万年山の平らな山が現われる。

    
 
      牧草地の中に丸い大岩が                          ススキの中を牧草地の最高地点へ


  牧場の最高点から少し下るとトイレを備えた避難小屋があり周辺はキャンプ場になっている、小屋から林道を少し登ると林道終点で、その終点に万年山周回ハイキングコースを記した案内板があったが時間的と姉さんの体力から察して無理だと思い真っ直ぐ伸びる登山道を登り始める。
 

    
 
     牧草最高地から万年山を見る 山頂は右端の奥              万年山キャンプ場入口

 
    
      万年山キャンプ場(トイレを備えた非難小屋全景)    車道が終わり本格的な登山道が始まる(最後までコンクリート道)

 
 登山道は綺麗に整備されたコンクリートの階段が柱状から外れたところを登って行く、半分も登った所で姉さんから休憩の声、周りは楢やアセビの低木に囲まれ清々しい風が気持ちよい、休憩から2分も登ると万年山の山頂台地が現われる。
 

    
 
         登山道に座り込んで小休憩                       万年山の一等三角点


 山頂は広くベンチが設置され、北東側に山頂を示す標柱があり、その横に一等三角点の標石が埋め込まれている、台地の周りは熊笹に覆われ、その笹の合間に何処へ通じているのか笹に覆われた幾つもの道がある、山頂で360度の展望を楽しんだあと山頂の外れにある万年山の謂れを記した案内板の横に宝泉寺温泉への指標を記した案内が在る。
 

    
 
 万年山山頂で登頂記念写真

 
    
    万年山 山頂から涌蓋山を見る カスミが掛かり残念             万年山の謂れを記した標識


   牧場の最高点から見た南へ延びる台地の外れに通じているのではないか、そこへ行けば岩壁が見られるのではないかと思い宝泉寺温泉への指標にしたがって岩壁の方面へ歩き出すも登山道は笹とススキに覆われ登山道は見えない、この道に踏み込んだ限り岩壁のあるところまでと足探りで進むも岩壁のあるところへは行かず下りに架かった所に木道のベンチがあったので仕方なくここから引き返すことに。
 
    
 道は 何処だ、顔がやっと熊笹から出る登山道


    
  宝泉寺温泉への登山道 「山と渓谷社に記載されている登山道」計画した道を登らなくて良かったと思うほど延びた熊笹、手を上げなければ通れなく、道を覆い尽くした熊笹の道を足探りで進む

 
  元の道まで引き返したあとゆっくり駐車場へと下り始めると、この山登山道を知っている地元の人たちなのか身軽でペットボトル一本持って多くの方たちが登って来ている、一曲がりしたら駐車場と言う所では幼児を抱えた子ども会?の方たちと思える数十人の方たちとすれ違う。
 駐車場に着いてあらためて渓谷社の地図に記載されているルートを良く見ると、山頂から宝泉寺温泉への登山道が最初に決めたルートで、いまから思えばよくど登らなくて車のナビに従ったものだと二人で喜び合う、もし少しでも宝泉寺温泉への登山道を歩いていなければ後で悔やんでいたかも、しかし全国版に登山道案内を出している限り国(九州自然歩道)・県・所轄市町村はそれなりの登山道整備をしても良いのでは?
 駐車場で昼食には早いのでどうすると姉さんに聞けば展望の良い「牧ノ戸峠」でと言う、牧ノ戸まで早くて1時間はかかる距離だ、遅くなるけどと言うと良いというので牧ノ戸へと車を走らせながら当初予定していた柚木バス停を探したが見つけることが出来ず牧ノ戸峠へ13:00着、牧ノ戸駐車場は祭日とあってか満杯で多くの車が路上に止めている。
 駐車所に一つの空きを見つけ駐車して牧ノ戸東屋で遅い昼食を摂っていると黒岩山から下って来た親子連れに「黒岩山にはどのくらいで登れる?」と聞くと30分ほどで登れるという、その話を聞いて俄然姉さんが登ろうと言う、が登山靴は二人とも車の中、しかし下ってくる人たちの足元を見ると簡単な運動靴、では登るかと身支度して登りの取り掛かる。


      黒岩山の案内は雑草の「山 と 私」でご覧下さい。また万年山で出会った草花は雑草の「草 花」でご覧ください。 



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